2020/09/11 16:18
キャンプや焚き火で使う燃料にはどんなものをお使いですか。
薪?それともオガライト?
人とはちょっと違うものにチャレンジしてみたい、そんな方にもおすすめのもみ殻でできた固形燃料「モミガライト」をご紹介します。
“もみ殻”を再利用するために生まれた「モミガライト」
“もみ殻”はお米の外皮。
お米を作るとできる副産物です。
毎年大量に発生するもみ殻は、現在は以前のように利用される機会が少なくなり処分に困るゴミ扱いとなっています。
近年はもみ殻を有効活用する方法が模索されており、そこで生まれたのが固形燃料「モミガライト」です。
モミガライトは薪の代わりに使うことができます。
原料はもみ殻100%。
製造時に接着剤などを一切使わないため、燃焼時の排気には窒素酸化物・硫黄酸化物を含まずクリーン。
モミガライトを使っても新たなCO2も発生しないので(カーボンニュートラル)環境にもやさしい燃料です。
「モミガライト」のクセを理解して使いこなそう!
薪ユーザーさんの中には「モミガライト」に使いづらさを感じる方もいらっしゃるようですが、
「モミガライト」のクセをわかった上で使えば用途に合わせて使い分ける、というとも可能なはずです。
ここではその「モミガライト」のクセ(特徴)を説明していきます!
▼モミガライトの熱量
モミガライトは火力が若干弱いですが、モミガライト2kgが灯油のほぼ同熱量。
▼モミガライトの着火
「モミガライト」はもみ殻を高圧縮して作られているため、着火にはやや時間がかかり10分くらい。
火おこし初心者の方にはモミガライトに火をつけるのが難しいですが、コツをつかめば誰でも火をつけることはできます!
モミガライトの火おこしについてはコチラの記事をご参考ください↓
『モミガライトの火おこし』→https://sagaoriza.thebase.in/blog/2019/07/02/161628
▼モミガライトの燃焼
火がついてからは(※モミガライト8kg以上燃やした場合)45分ほど火を上げて燃焼し、その後は熾火(炭火)として2時間以上燃え続けて火持ちがいいです。
このように形がほぼ崩れることなく残ります。
灰自体は簡単に崩すことができるので嵩張るのが気になるようであれば、崩してみてください。
灰の処理方法は、
・畑にいれる
・自治体の指示に従って処分
薪と同じです。
『モミガライトの灰のこと』→https://sagaoriza.hatenablog.com/entry/2019/10/24/165226
▼モミガライトの保管
湿気に強く、長年保存しても変質や型崩れがないので安心です。
ただし、湿気の少ないところでの保管をおすすめします。
湿度の高い環境では、表面にカビが生える場合がありますが、使用に支障はありません。
また、直接雨や雪が当たらないようにしてください。
特に断面は水を吸いやすいです。
水を吸うと形が崩れてしまいます。
ご注意ください。
▼モミガライトの長さ調整
薪と同じように刃物で切ることはできません。
切って長さを調整するには特殊な工具を使わない限りほぼ不可能です。
モミガライトは折ってください。
杭とハンマー(またはその代用となるもの)道具を使って折ることもできますが、
もっと手っ取り早い方法は以下2つの方法があります。
・コンクリートの角にぶつける
・モミガライトどうしをぶつける
※折る長さによっては、破片が少し遠くへ飛んでしまうことも考えられます。注意して作業してください。
※長さの短いモミガライト<ショート>も販売しています。
焚き火や薪ストーブ、かまどの燃料として使える「モミガライト」
火持ちがいいので薪ストーブユーザーさんには夜用として好評のようです。
五右衛門風呂で使ってみたところ、追い炊きの回数が少なくなってよかったというようなお声もあったようです。
煮炊きや暖房、バーベキューなどにお使いいただけます。
もみ殻を再利用して作られたエコ燃料「モミガライト」を使ってみませんか?
薪とエコ燃料「モミガライト」の良し悪しをまとめてみると・・・
◯良
長く燃える
・低価格
・薪割りの必要なし
・乾燥させる必要なし
・虫がわかない
・形が均一で省スペース
△悪
・火がつくのに少し時間がかかる
・直接水に濡れるとふやける
・灰が多い
といったかんじ。
キャンプでも、薪ストーブでも。
薪と併用もできる、もみ殻でできた固形燃料「モミガライト」をあなたも使ってみませんか?