2019/07/23 11:09

軽量!「すりつぶしもみ殻」を使った育苗での注意点


ちょっと癖があるので説明します。
すりつぶしもみ殻に種を蒔くときには次の2点に注意です。

1.水を含むと膨らむ

水稲用育苗箱・育苗トレー・ポットなど、条件により多少違いはあれどすりつぶしもみ殻は水を含むと膨らんでしまいます。

膨らみ具合ですりつぶしもみ殻の量は各々調整してもらいたいのですが、参考までにどういった感じになるのかを簡単ではありますがまとめておきます。


●水稲用育苗箱の場合

育苗箱では水を含んだ時に表面がでこぼこにならないよう均一に膨らむようできるだけ隙間なくきれいに平らに「すりつぶしもみ殻」を入れておいた方が良いです。


●苗トレー・ポットの場合
↓これは悪い例。

「すりつぶしもみ殻」をいっぱいいっぱい入れて水をかけるとこうなります。





2.種を蒔く前にたっぷりと水を含ませておく

1を頭に入れたうえで、このことがとても重要です。

必ず!種を蒔く前に「すりつぶしもみ殻」に水をたっぷりと水を含ませておいてください

「すりつぶしもみ殻」は吸水性が高いです。

水をたっぷりかけたつもりでも表面から数cmのみ水を吸って下の方までしみ込んでいないことがあります。


●育苗箱の場合
「すりつぶしもみ殻」をきれいに均一に敷いたとしても深さがないので、たっぷりと水をかければ下まで水がしみ込まない心配はないと思います。

箱の下から水が流れるのを確認できればOKです。


●育苗トレー・ポットの場合
おすすめの手順は、
❶「すりつぶしもみ殻」を少な目に入れて
❷水を一度かける
(嵩を見て高さを調整)
❸種を蒔く
❹「すりつぶしもみ殻」をかける
❺水をたっぷりとかける

こちらも水が下から流れ出るのを確認できるといいと思います。



その他留意点(播種後の管理)

・保水性
「すりつぶしもみ殻」は保水性が高いです。
表面が乾いているようでも中のほうは湿気っている場合がほとんど。
水やりは様子を見てしてください。

・発酵
「すりつぶしもみ殻」に水をかけて環境(過湿?・高温)によっては発酵臭がしてきます。
また、風の通らない場所においておくと、

(↑ハウスに入れてました)
このように白い菌糸が生えています。
発酵熱が下がるとなくなります。


以上が「すりつぶしもみ殻」で育苗実験をしてみて気づいたことです。



育てた苗は田・畑に植えて元気に育ちます

以下、これまでの実験の記録です。

●稲

●スナップエンドウ

●玉ねぎ

●エダマメ(大豆系は相性が悪いようです)

●柑橘(途中)

●トウガラシ


●ヒマワリ




もみ殻は、捨てればゴミ活かせば資源。
「すりつぶしもみ殻」を使った稲・野菜・花育苗ぜひご検討ください!







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